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ありがとうございました

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沢山のお祝いメッセージ有り難うございます。
なかなかお返事が出来なくてすみません。
お名前の報告がまだでしたね^^;
我が家のnew faceのお姫様は”和音”カズネと言います。いろんな場所、どんな環境の中でも、みんなを和ませきれいな音を奏でる音楽みたいな子になって欲しくて名付けました。
毎日、スクスクと音がする位元気に育っています。

そして、今日はもう一つご報告があります。もう、辛くて辛くてなんと言っていいのかわからないのですが、自分の口から語る事が良い思いますので.....

実は先月の中旬頃からザベルはずっと闘病生活を続けてきました。
本当に本当に頑張ってくれたけど、カズネの誕生を待って今月22日20時頃、お星様になってしまいました。
まだ、こうやってご報告をと思っても信じられなくてなにを語っていいのか........。

ただ言える事は、ザベルは本当に頑張ってくれました。
めちゃめちゃ頑張ってくれて、それは私達に力を与え、感動しました。

何度も先生に、『正直歩いたりするのも信じられない状態なのに、ご飯を食べたり尻尾を振ったり....そんな事が出来るなんて、すごいねこの子は』と言われだったらこのまま完治して、もっとビックリさせちゃおうね!と思いながら頑張ってきました。

最初の症状は心不全でした。
薬をきちんと飲む事、気温差に気をつけること、そしてなによりも私達が明るく穏やかにいることが大切と言われました。心臓はとくに自律神経が関係するので、不安にさせたり興奮させたりは厳禁と言う事なので、前向きに頑張ろうと心に決めました。
何度かこの場で公開して、みなさんに元気づけてもらおうと思った事か.....。
でも、ザベルの状態は目が離せない事が多く、ずっと側にいて元気づけてあげたかった。何よりも、誰かに優しい言葉をかけてもらったり、文を書いたりすると私が平常心でいられなくなり泣きそうだったから。
まだ、あきらめない!だから絶対に泣かない!
良い状態の時は、もう治ったかもと思う程元気で、病気だって忘れてしまいそうなくらいでした。でも、一進一退.....そして症状は着実に....ビックリする位元気にしていたかと思うと、次の日はグッタリ。通院には疲れてしまうらしく、だいたい病院から帰ると一度辛くなり。遠出の車も、もともと嫌いな病院通いもかなりストレスみたいで。調子が良かったら大きな病院にいって精密検査をとか、漢方はどうとか、気功や鍼灸は?などと考えても、今は移動さえも負担で.....田舎に越して来る時に覚悟してきたのだけど、近くに病院が無い事が本当に辛い。

だんだん心臓の調子は良くなりましたが、今度は肝臓、そして腎臓と悪くなり.....病名は「免疫性介在疾患」または「免疫性多臓器疾患」とも言われました。人でいうリュウマチみたいな物で、体内の防衛作用が急に自分の臓器などを攻撃してしまう病気です。だからどんどん色々な所に症状が出てしまって。腹水がたまり食欲もなくなってきて....そんな時でも、クッキーを作ってみたりスープやオジヤを作ったりすると喜んで食べてくれて『このご飯は私のたっぷりの愛情の魔法がかかっているからね〜』と言って喜んでいました。ただ排尿排便がどんどん困難に。夜、気温差があるのに外でしか出来ないザベル。食べれている事で排便は苦しみに。どうしたら良いのか.......。

そんなん中、ご存知の通り私は臨月でみんなに無理しちゃダメ!と怒られたりしていました。守るべき命が自分の中にもう一つある、そんなのは誰よりもわかっている。でも目の前で弱っていくザベルを放っておく事がどうして出来るというのでしょうか。
一度、本当にザベルの状態が悪くてkuriとザベルを病院に置いて点滴中に私は定期検診に。
もう、お腹の張る日が多くなってお腹も下がり、先生にも早そうだと言われていたので、出産が近づいていることは感じていました。お腹に『もうちょっと待ってね!ザベルが落ち着くまでもうちょっとだけ』と頼んでいたりしたのですが、エコーで様子を見ると赤ちゃんがはっきりと小指を立てて、顔の横で振っていました。
助産婦さんに『あら、赤ちゃんとなにか約束があるんですかね〜』なんて言われて、泣きそうになりました。なんでこんな時に?どうして今なの?身重で何もやってあげられなくて、ずっとずっと苦しかったけど、その時にすごい力を感じて、まだ産まれていないこの子も家族なんだなぁ〜と実感しました。

その後、さすがに悪い時が多くなり、出産で入院したらもう会えなくなるのでは?と思うとたまらなくて......それでも、驚異的に頑張り続けるザベルに、なに弱音を吐いているんだと反省して....予定日の前の日、破水する数時間前だったのですが、ついにザベルは目がくぼみ開かなくなってしまい、私もkuriも愕然。私はさすがにもうダメかも.....と。そして恥ずかしくもその時一度だけ諦めてしまいました。『今なら一緒にいれる!いまなら腕に抱いていてあげられる!』
発作後に疲れて眠るザベルを腕に抱きながら、なんて自分勝手な事を考えたのだろうと....。
そんなに頑張っているザベルをみて、出産が不安だなんて言っていられないと思い、もしこれがお別れでも頑張ると決心をしたら破水しました。
病院でなかなか強まらない陣痛を待ちながら電話をするとザベルの目が開いて、安定しているよと聞き、また不安が大きくなってきていたけど頑張れました。

生と死をまざまざと見せつけられ、こんなに考えた事があったかな?と思います。出産という特別な瞬間を経験して本当に感動したし、強くなれた気がします。毎日何度もザベルを考えましたが泣かずに信じる事が出来ました。赤ちゃんは笑顔に包まれていなきゃね!
退院して痩せたザベルを見て衝撃を受けましたが、待っていてくれた!もう一度会えた!また一緒に頑張れる!と感謝しました。
その後5日後.....その日はまた朝から胸騒ぎがして寝ている姿を見ると涙が止らなくて....。
今まで頑張ってきたのに我慢ができなくて......ご飯が食べれていなかったので点滴に病院に行かなきゃと思っていたのですが、最近車に乗ると行き先は病院のみ。あんなに大好きだった車なのにエンジンの音を聞くとため息をつくようになって、嫌そうで。
いつも車に乗ると扉の先には楽しい事がいっぱいだったのに、いまは病院のみ。
かわいそうだから、降りられなくても週末には牧草地に連れて行って、扉を開けてきれいな空気をいっぱい吸わせてあげようねって話していた所でした。
仕事から帰ってきたkuriと今日病院に行くか話し合いました。最近は点滴を打っても楽にならないし、量も少量しか打てない。でも、行かなかったら確実にその先にあるのは......。
話し合って決めました。今日はやめておこうと.....息づかいも苦しそうだし。
そこから1時間くらいでしょうか、二人でマッサージをしてあげていると息が荒くなり....。
とうとうお空に行ってしまいました。なんどか発作で上りかけても帰ってきてくれたザベルはどんなに声をかけても、今回は帰ってきてはくれませんでした。

悲しくて、苦しくて仕方ないし、考えると涙が出てしまうけど赤ちゃんとライカとの生活はバタバタで、悲しんでばかりはいられず、思わず吹き出してしまうようなことばかリです。
おかげで生活には彼が大好きだった笑顔があります。思えば私達の幸せはずっとザベルとともにありました。大切な出会いも時間もずっと一緒に過ごしてきました。そして今、一緒に歩いてきた道の先にカズネとライカという家族との出会いに導いてくれました。

後悔やさみしさが時々溢れてたまらなくなるけど、今は前だけをむいて頑張りたいと思います。それがザベルの為だと信じています。

今回の事で力になってくれた皆さん、本当に有り難うございました。おかげで思い出話に笑顔を添えて送ってあげる事ができました。
赤ちゃんのお世話の手伝いで来てくれたお義母さん、ザベルの事までありがとう。おかげで安心して出産することができました。

そして何よりもザベル...心からありがとう。どんな思い出にも必ず側にはあなたがいます。
本当にありがとう。

大変失礼だとは思いますが、コメントにお返事が出来ないと思います。もう少したって落ち着いてから改めてお返事したいと思います。ありがとうございました。

by zavelog | 2007-02-01 15:08